お金の悩みって、人にはなかなか話しにくいですよね。
貯金のこと、家計のこと、夫婦のお金のこと。みんな何かしら抱えているはずなのに、普段はあまり口にしません。そんなお金にまつわる物語、原田ひ香さんの『財布は踊る』を読みました。
図書館で選んだ一冊
この本は、図書館で借りました。最近、原田ひ香さんの本が好きで、いろいろ借りて読んでみたくなったんです。
財布が人から人へ、渡っていく6つのお話
お話は6つの章に分かれていて、章ごとに、主人公(物語を見ている人)が変わります。
共通しているのは、ハイブランドの長財布。この財布が、不思議なご縁で、何人もの登場人物の元に渡っていきます。
みんな、それぞれお金のことで悩んでいて、その悩みに向き合っていく。そんな連作のような形の物語です。
読んでいて、思わず腹が立った場面
ある話の主人公は、専業主婦の女性。毎月のやりくりを頑張ってお金を貯めて、旅行に行きます。ところが、そのことを旦那さんに話すと、「そのお金は自分が稼いだものだ」という趣旨の、きつい言葉を返されてしまいます。
家事も育児も、外で働くことと同じ、家族の役割分担のはず。それなのに、稼いだ人だけの手柄のように言われる場面に、読んでいて、とても腹が立ちました。
衝撃的で、しばらく頭から離れませんでした。
奨学金の返済に苦しむ女の子たち
別の章には、就職したあとも、奨学金の返済に苦しんでいる若い女性たちが出てきます。
奨学金は、勉強のための借金。そう思うと、ほかの借金とは違うもののような気がしてしまいます。でも、借りたお金には変わりないので、返さなければいけません。
社会に出てから、その返済が思うようにできなくて、大変な思いをすることもあるんだな、とあらためて思いました。奨学金のことは、もっときちんと考えなきゃいけないな、と考えさせられました。
お金の悩みは、特別なことじゃない
どの主人公も、普通の毎日を送っているだけなんです。それなのに、気づかないうちにお金の落とし穴に落ちてしまって、苦しい思いをしています。
読んでいて、お金の悩みは特別なことじゃないんだな、と思いました。自分にも、友人にも、会社の人にも、誰にでも起こりうることです。
自分のお金の使い方も、考えてみたくなる
お金の話なので、読んでいるうちに、自分のお金の使い方についても考えるようになりました。
このブログでも、保険を見直したことや、新NISAを始めたことなど、お金の話を書いてきました。当たり前のように続けていたことを、一度立ち止まって見直してみると、気づくことが意外とあります。
お金のことは、人に話しにくいぶん、ひとりで抱え込みがちです。この本は、そんな気持ちに、そっと寄り添ってくれる一冊でした。気になった方は、図書館などで手に取ってみてください。




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