深夜にビデオ録画して観た『ビバリーヒルズ高校白書』。憧れと嫉妬と、大人になった今伝えたいこと

懐かし話

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「今週の話、見た?」

中学生の頃、学校でそんな会話が飛び交っていたドラマがありました。『ビバリーヒルズ高校白書』。友達が話しているのが気になって見始めたこのドラマに、私はすっかり夢中になりました。

深夜のビデオ録画で、毎週楽しみにしていた

放送は深夜の地上波、吹き替え版。中学生には起きていられない時間だったので、いつもビデオに録画して見ていました。翌朝や休日にこっそり再生ボタンを押す、あの時間が楽しみでした。

ミネソタからビバリーヒルズへ。眩しい世界の物語

主人公は、ミネソタ州から南カリフォルニアのビバリーヒルズに引っ越してきた双子の兄妹、ブランドンとブレンダのウォルシュ兄妹。裕福な家庭の子が多く通う名門校、ウエスト・ビバリー高校に転入するところから物語が始まります。

一般的な家庭で育った二人が、桁違いにお金持ちな環境に飛び込んでいく——恋愛や友情、家族の問題など、10代が直面するテーマがリアルに描かれていて、すごく共感しました。

憧れたケリー、惹かれたディラン

登場人物の中でも、特に印象に残っているのがケリー・テイラー。美人で裕福、学校の人気者。みんなが憧れる存在でした。当時の私は、決められた制服を着て、校則でおしゃれをすることも難しい、すごく普通の中学生。だからこそ余計に、ケリーのような存在に憧れたのかもしれません。

もう一人、忘れられないのがディラン・マッケイ。同級生でクールでミステリアスな雰囲気を持つ、富豪の息子。かっこよくて男女問わず人気があるのに、なぜか幸せそうに見えない。年頃だからこそ、そういう影のある異性に惹かれるんですよね。「なんでだろう」と気になって、自分にだけいつもと違う一面を見せてくれると、もう夢中になってしまう。そんな気持ち、覚えている人も多いのではないでしょうか。

誠実な兄と、少しずつ馴染んでいく妹

兄のブランドンは誠実で正義感が強く、新しい環境でもすぐに友達を作り、ディランとも仲良くなって一緒に行動するようになります。妹のブレンダは、最初は裕福な子ばかりの環境に馴染めずにいましたが、好きな演劇を通して少しずつ友達ができていきます。仲良くなったのが、ケリーとドナ。

ドナ・マーティンはケリーの親友で、お金持ちなのにどこか自分に自信が持てない女の子でした。すぐそばにいるケリーが、美人で全てを持っているように見えるからかもしれません。憧れながらも、嫉妬も感じてしまう——10代の頃の、あのどうしようもない気持ちを思い出します。

ほかにも、有名女優を母に持つお金持ちでケリーの元カレのスティーブ、新聞部の部長で成績優秀、ブランドンを好きだけど親友ポジションのアンドレア、最初は子供っぽかったけれど成長してドナの彼氏になるデビットなど、魅力的な登場人物がたくさんいました。

ブレンダ派?ケリー派?学校で盛り上がった恋愛模様

物語が進むと、ブレンダとケリーが二人ともディランを好きになり、ディランもはっきりしない態度を取り続けるという恋愛模様に。学校では「ブレンダ派」「ケリー派」に分かれて盛り上がったのを覚えています。今思えば、これも私の身近にもあるような話で、恋愛や友情の悩みは国が違っても同じなんだと感じました。

一人で観ていた理由と、広い世界への憧れ

海外のドラマは日本のドラマより刺激的な内容も多くて、親と一緒に見るのはなんだか気まずくて、いつも一人でこっそり観ていました。

国が違うと、街並みや生活環境、価値観までまったく違うことに衝撃を受けて、外国というものにすごく興味を持つようになりました。「いつか行ってみたい」——そんな憧れを抱くようになったのも、このドラマがきっかけです。

大学の卒業旅行で、あの場所へ

そして、大学の卒業旅行で友達とアメリカへ。ドラマに出てきた場所に実際に足を運んだとき、すごくドキドキしたのを覚えています。フィクションの中で憧れていた世界に、自分が本当に立っている——あの感覚は今でも忘れられません。

海外に行くと、それまで悩んでいたことがすごく小さいことに思えて、「世界は広くて、まだまだ知らないことだらけだ」と感じました。

中学生だった自分に、今伝えたいこと

最近、動画配信で少しだけ見始めました。すごく昔のドラマだから、服や髪型は古いんだけど、やっぱり面白い。見ながら、中学生だった頃の自分を思い出しました。

あの頃は学校が自分のすべてで、そこでうまくやれるように、周りに合わせて頑張っていました。疲れてしまう日もありました。友情も恋愛も楽しかったけれど、自分に自信が持てなくて、他の子を羨ましく感じたり、日々の感情に振り回されていたな、と今なら思います。

もし今、中学生の頃の自分に声をかけられるなら、こう伝えたいです。

「他人からの評価を気にせずに、自分の好きなように毎日を過ごせばいいよ」

すごくキラキラして見えたあの子も、実は悩みを抱えていて、完璧な人なんていないから。——これは、大人になった今の自分にも、共通して言えることだなと思います。

懐かしくなった方へ

「久しぶりに1話から見返したいな」という方に、シーズン1のDVD-BOXを紹介しておきますね。


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