突然ですが、同世代のみなさん。「ソックタッチ」って覚えてますか?
私が高校生だった90年代後半。ルーズソックスに、オーバーサイズのカーディガン、短いスカート。今思い出しても「あの頃、かわいくいることに全力だったなぁ」としみじみします。今日はそんな、私の高校時代の思い出話です。
ルーズソックスに、命をかけていた
当時の足元といえば、なんといってもルーズソックス。憧れは「E.G.スミス」でした。
新品のルーズソックスは、まず「伸ばす」ところから始まります。両手を入れてぐりぐり、ぐりぐり。時間をかけて伸ばして、だるんとゆるく、絶妙なたるませ方で履くのがこだわりでした。
そして相棒の「ソックタッチ」。靴下がずり落ちないように留める糊なんですが、ピンク・黄色・青の3色がありました。今思えば入れ物の色が違うだけなのに、「どの色にしよう…」と真剣に悩んで買っていました。
ただ、ルーズソックスには弱点が。洗うと縮むんです。せっかく伸ばしたのに、洗濯するとキュッと元通り。また両手でぐりぐり伸ばすところからやり直し。しかも分厚いからなかなか乾かなくて、母からは不評でした。「あんまり長すぎてダルダルするのも格好悪いんじゃないの」と言われたことも。いやいやお母さん、この「ダルダル」がかわいいんだよ、と当時の私は思っていました。
バイト代で買った、紺のラルフのカーディガン
当時はギャル全盛期。Popteenを読んで、浜崎あゆみが大流行していた時代です。
雑誌で見た「オーバーサイズのカーディガンに短いスカート、ルーズソックスにローファー」というスタイルがすごくかわいくて、どうしても真似したかった私。ラルフローレンの紺色のカーディガンは高校生には高い買い物だったので、バイトをして自分で買いました。
指定の制服のスカートにブラウス、その上にだぼっと羽織る紺のラルフ。本当は指定外のカーディガンは校則違反なんですけどね。
そして、校門で没収される
ある朝、校門に立っていた先生に見つかりました。「そのカーディガンは校則違反」と、友達ともども没収。
朝礼で返されて、「もう着てこないように」と言われて、恥ずかしい思いをしました。
…が、その後もこっそり着ていました。だってかわいいから。
実は、バイトも校則違反でした
ちなみに白状すると、当時はバイトも校則で禁止でした。でもラルフは欲しい。だから先生が来なさそうな場所を選んで、こっそり働いていました。
一度、バイト中にお店に先生が来たことがありました。万事休す…と思ったら、バイト仲間がとっさに代わってくれて、なんとか見つからずにすみました。あの時のヒヤヒヤ感、今思い出しても笑ってしまいます。
私立風バッグと、デコった携帯
思い出すと、バッグにも流行がありました。私は公立高校だったんですが、当時、私立の子が持っている「校章入りの四角いスクールバッグ」がすごく流行っていて、自分の学校のものじゃないバッグを持つのがおしゃれだったんです。2本ある持ち手をあえて1本外して、肩掛けにするのがお約束でした。
携帯電話をシールでデコったり、着メロや着うたをお気に入りの曲にして個性を出したり。このあたりの「つながり方」の思い出は、こちらの記事にも書いています。

休み時間は雑誌、休日はギャルのお店へ
休み時間には、友達と雑誌を見ながら最新のファッションをチェック。休日には、ギャルではなかったけれど、セシルマクビーやLOVE BOAT、ALBA ROSAといったギャル系のお店によく通っていました。服だけじゃなく文房具や雑貨も買ってきて、学校で使うのが楽しみでした。
放課後は、マックとプリクラ
学校帰りには、友達とマックへ。ポテトとドリンクだけで何時間もおしゃべりして、あっという間に時間が過ぎていました。それだけ話したのに、家に帰ってからも電話やメールでずっと話していて。今思えば、毎日何をそんなに話すことがあったんだろう?と笑ってしまいます。
そしてプリクラ。かわいいポーズを研究したり、画面には出てこない「シークレットフレーム」を探したり。今のプリクラと違って写真のサイズが小さいから、大人数で撮るときはすごく離れてみたり、顔が半分しか写らなかったり。「どうやったらみんなうまく写るか」をあれこれ考えるのも、楽しい時間でした。
プリクラ帳は、私たちのSNSでした
撮ったプリクラは「プリクラ帳」に貼るのがお約束。みんな持っていて、お互いに見せ合っていました。プリクラがたくさん貼ってあるほど「イケてる」感じがして、みんな競うようにたくさん貼っていましたね。
撮ったプリクラは「貼る用」と「友達と交換する用」に分けて、交換するのも楽しみのひとつ。カップルになったら2人のプリクラを貼って友達に見せたり、フリーのときは友達のプリクラ帳に貼ってある「気になる人」を紹介してもらったり。
今思えばプリクラ帳って、私たちの世代のSNSだったのかもしれません。
あれから25年。ソックタッチを見つけて思うこと
先日、ドラッグストアでソックタッチが売られているのを見つけて、思わずテンションが上がりました。あの頃、のりが剥がれて何回も塗り直したなぁ…と、一気に高校時代に引き戻されました。
ルーズソックスが「平成レトロ」としてまた流行っていると聞くと、なんだか嬉しくなります。私も友達とあの格好をして本当に楽しかったし、かわいかったと思うから。今の学生の子たちにも、思いっきり楽しんでほしいなと思います。
うちの娘たちを見ていると、小さい頃からすごくおしゃれで、「大人のミニチュア版」みたいに感じることがあります。手足も長くて、洋服がよく似合っていて。みんなおしゃれで、自分が子どもの頃とは違うなぁと思います。
洗濯物を干しながら、ふと思うこともあります。あの頃、乾かないルーズソックスに文句を言っていた母の気持ちが、母になった今なら少しわかるなぁと。
校則違反してまで貫き通した「かわいい」。友達と流行りのものを追いかけて、テレビや雑誌を見て「これかわいいよね」と語り合って、かわいい格好をして気になる子に興味を持ってもらえたらいいなとドキドキして、バイトを頑張って欲しいものを買って。悩むこともたくさんあったけど、それも友達に相談して乗り越えて。
大人になってからは経験できない、あの頃だけの楽しさと充実感。大好きな友達と、好きなものに囲まれて過ごした学生時代は、本当に楽しかった。
みなさんの「これに命かけてた」思い出も、ぜひ聞かせてください。

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