共働きフルタイムママの1日。両立のリアルと、ラクになった5つの工夫

仕事・キャリア

「お仕事と子育て、両立できてますか?」

そう聞かれると、いつも少しだけ言葉に詰まります。「できてます!」と胸を張れるほどの余裕はなくて、かといって「できてません」とも違う。毎日をなんとか回している、というのが正直なところです。

今日は、フルタイムで働きながら子育てをしている私の、かざらない毎日と、続けるために手放した工夫の話を書いてみます。同じように毎日バタバタしている方に、「うちもそうだよ」と思ってもらえたらうれしいです。

共働きフルタイムママの、わが家の1日

平日の朝は、わが家のいちばんの戦場です。

なかでも大変なのが、子どもたちを起こすこと。これがなかなか起きてくれなくて、毎朝時間がかかります。本当はやさしく「おはよう」と起こしたいのに、何度声をかけても起きないと、つい大きな声になってしまう。朝から怒りたくないのに……と、これは私の小さな反省ポイントです。

子どもたちの準備が遅れると、今度は自分の支度が後回しに。気づけば時間ギリギリで、毎朝バタバタと焦っています。そしてわが家は娘たちなので、朝の洗面所は争奪戦。「次わたし!」のやりとりも、にぎやかな朝の風物詩になっています。

仕事から帰ってからは、夕飯づくりに時間がかかります。実はいちばん大変なのは、作ることそのものより「今日は何にしよう」とメニューを考えること。毎日のことだから、これが地味に重たいんです。買い物をしてから作ろうとすると、さらに時間がかかってしまい、疲れて帰ってきた日ほど「もう何も考えたくない」と思うこともしばしばです。

書き出してみると、自分の時間って本当にわずかなんだなと、あらためて思います。

正直、いちばんしんどかった時期

両立で一番つらかったのは、産後に仕事復帰したときです。

まだ小さな我が子を、慣れない保育園に預けながらの毎日。何もかもが初めてで、不安でいっぱいでした。産後で体力が落ちている中での仕事は、想像以上にきつかったです。

とくに忘れられないのが、朝、泣いている子どもを先生に押しつけるようにして仕事に向かう瞬間。後ろ髪を引かれる思いで、「そこまでして働く必要があるのかな」と、何度も自分に問いかけました。

子どもの体調によっては、保育園から呼び出しの電話がかかってきます。仕事を早退したり、お休みをいただいたり。そのたびに、周りの人に迷惑をかけている気がして申し訳なくて、「もう続けられないかもしれない」と思う日もありました。

少し落ち着いてからも、しんどさは形を変えて続きました。保育園や学校の準備をしっかりできなかったり、子どもの話をゆっくり聞いてあげる余裕がなかったり。そのたびに、「両立できていない自分」にひどく落ち込みました。

家の中はいつもごちゃごちゃ。洗濯物の山が積み上がり、洗っていない食器がシンクにたまっていく。それを見るたびに、「全然できてない、私ってダメだな」と気持ちが沈みました。時間がないから、子どもたちにもつい「早く、早く」と言ってしまう。ゆったり過ごさせてあげられなくて、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

「そこまでして仕事を続けるのが正解なのかな」——時短にすることも、いっそ辞めることも、何度も考えました。

ラクになった、5つの工夫

そんな私が、少しずつラクになれた工夫を5つ、ご紹介します。

① 完璧をやめた

「全部きちんとやらなきゃ」をやめたら、心がふっと軽くなりました。完璧を手放すまでの話は、完璧な家事は、もうやめましたの記事にもくわしく書いています。

② 家電に頼る

「自分でやらなきゃ」を手放して、3つの家電に頼ることにしました。これが、わが家のいちばんの転機でした。

ロボット掃除機(ルンバ)
誰もいない時間にタイマーをセットしておけば、自動で家じゅうを掃除してくれます。帰ってきたとき、床にゴミひとつ落ちていないきれいな状態を見ると、本当に心が救われます。動くときに邪魔になるので、リビングの椅子や床の荷物を避けておく必要はありますが、朝のほんの少しの手間で、帰宅後はピカピカ。この嬉しさは格別です。

ドラム型洗濯機
これも買って本当によかった一台。干したり取り込んだりする時間が大変だったのですが、洗いから乾燥まで全部おまかせ。縮まないタオルや大物は、もう「出来上がっている」状態です。コインランドリーに持っていったり待ったりする時間もなくなりました。子どもが「すぐ使いたい」洗濯物も、前よりずっと準備しやすくなって、本当に助かっています。

食洗機
共働きでとにかく時間がない私にとって、これも手放せません。食べ終わった食器がシンクに積み上がっていると、それだけで気が重くなりますよね。でも、軽く水で流して食洗機に入れるだけで、乾燥までしてすぐ使える状態にしてくれる。入りきらない大きな鍋だけ手で洗えばいいので、時間も気持ちも、ぐっとラクになりました。

家電に頼るのは「手抜き」じゃなくて「自分を助ける投資」。そう思えてから、心がすごく軽くなりました。

③ スキマ時間に「聴く読書」

通勤時間は、私にとって大切な切り替えのひとときです。通勤中にAudible(オーディブル)で本を聴くようになってから、「家で子育てをしているママの自分」から「これから働きに行く一人の自分」へ、気持ちをすっと切り替えられるようになりました。

バタバタした日常から少し離れて、本の世界にひたる時間。家族や家事のことでいっぱいだった頭の中に、物語の世界や新しい知識が少しずつたまっていきます。リラックスして、いろいろな世界を想像できる——毎日のあわただしさからほんの少し離れられる、とても贅沢な時間です。くわしくは「聴く読書」Audibleを始めたら毎日が変わった話に書いています。

④ 「お願いする」勇気を持つ

ずっと「ご飯は自分が作らなきゃ」と思っていました。でも、いっぱいいっぱいになって、料理をすること自体が重荷に。時間もないし、イライラして家族にもやさしくできなくなっていました。

そんな私を見かねて、ある日主人がご飯を作ってくれたんです。それが、自分では作らないような新しいメニューで、すごくおいしくて。そこから時々作ってくれるようになりました。誰かにご飯を作ってもらって食べることって、あらためて、すごく嬉しい。働くママだと、なかなかそういう機会がないですよね。

だからもし可能なら、一度パパに作ってもらうのもおすすめです。料理の楽しさを知ってもらえるかもしれません。人によっては、こだわって料理にハマってくれることもあるかも。そうなったら、もう大チャンスです(笑)。

何でも自分でやろうとしなくていい。周りに助けてもらえばいい。自分よりも得意な人が、案外すぐそばにいるかもしれません。働くママは、完璧じゃなくていいんです。

⑤ 朝に「自分の時間」をつくる

仕事から帰ってきてからは、家族と夕飯を食べたり、少し時間があれば一緒に話したりテレビを見たり。夜に一人の時間をつくるのは、なかなか難しいものです。

そこで私は、朝に自分の時間をつくることにしました。家族が寝ている間に早起きして「朝活」をしてみたら、これがすごく充実しているんです。ある日は本を読み、ある日は気になっていたドラマを見て、ある日は——今日みたいに、パソコンでブログを書いてみたり。静かな家でひとりでいると、頭の中が整理されて、考えがまとまっていく感じがします。

働くママは、いつも時間に追われ、子どもに追われ、家事に追われ……頭の中はいつも「やること」でいっぱいです。やらなきゃと思うのに時間がなくてできない自分を責めてしまったり、やることが多すぎて何を優先すればいいか分からず、結局なにもできなかったり。でも、ほんの30分でも自分の時間がつくれると、頭の中が整理されて、心に余裕が生まれます。一人時間の話は、忙しい毎日に、ちゃんと一人時間を作ってみたらの記事にも書いています。

両立は「全部がんばる」ことじゃなかった

いろいろな工夫を重ねて気づいたのは、両立って「全部を完璧にこなすこと」じゃなかった、ということ。何を手放すかを決めることのほうが、ずっと大事でした。

家電に頼ること、家族にお願いすること、自分の時間を持つこと。どれも「ちゃんとできていない自分」を責めるのをやめて、肩の力を抜くための工夫でした。

おわりに——いま、いっぱいいっぱいなママへ

いろいろなことでいっぱいいっぱいになって、泣きたくなったり、くじけそうになったりする時が、たくさんあると思います。そんな時は、ほんの少しでいいから自分の時間を持って、自分の気持ちと向き合ってみてほしいんです。「ママじゃない、ただの自分」が本当にしたいこと、思っていることに耳を傾けるだけで、気持ちがふっと楽になりますから。

小さなお子さんを抱えて、本当に大変な時間を過ごしているママもいると思います。でも大丈夫。その時間はずっとは続かないし、これからどんどん楽になります。今のがんばりは、未来の自分にちゃんと生きてきます。

そしてもうひとつ。そんなふうにママを求めてくる、小さな子どもと過ごす時間も、実は限られています。渦中にいると、そう言われても余裕がなくてとても思えないのですが——子どもたちが少し大きくなった今、どこへ行くにも「ママ、ママ」とまとわりついていたあの頃が、すごく懐かしくて、愛おしく思えます。

もう少し心に余裕を持って、一緒に楽しく過ごせていたらよかったな、と思うこともあります。だからこそ、今がんばっているママに伝えたいんです。完璧じゃなくていい。少しだけ肩の力を抜いて、今しかないこの時間も、一緒に楽しんでほしいと。

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